ぷらりのぷらぷらツープラトン

グラブル/アニメ/音楽

令和元年グラブル心中

いやぁ〜どうもどうも。ありがとうございます。

えー、大変大勢のお運びでございます。ありがとうございます。
最近は随分と寒くなりましたから、今日はここで暖を取っていただければ幸いです。まぁもしかしたら…その逆、なんてことにもなりかねませんが…。
万一、そんなことになった時分にはその辺の祭りでも行って、一杯やり直してもらうことにしてもらって。


祭りもそうですが、世の中様々な行事ってのがあるもんで。
「古戦場」というものがございます。
どういったものかと申しますと、「騎空団」という団体に所属しまして、30人1団の振り分けで行うイベントですわな。
団同士で競い合い1日により多くの貢献度を稼いだ方が勝ち、という至極分かりやすい催しでございまして。


あるところに「ぷらり」という者がおりました。これがまたなかなかの曲者!

「俺は団に何も期待しない。その代わり、団も俺に何も期待するな。」

こんなことを言ってる。
困ったもんです。勝ち負けって明確な目標がある以上、当然勝ちに行くのが人間の性ってもンですから、こういった手合いはいっちばん厄介なんです。

ただ困ったことにこの男、とびっきり弱いというわけでもなく、

かといってずば抜けてやる気があるわけでもない!ホント困ったもんだ!

そんな男ですから、当然引き入れようなんて考える団はまるでない。そりゃあそうです、団長からしてみれば本当に信頼できる人間しか誘いたくないですから。


そんな中、ひとつだけ物好きな団がございました。
これが「おっとせい保護団体」ってぇこれまた奇妙な名前の団でして、なんとぷらりを迎え入れるなんて言う!
どういうわけかと思いましたら、この団もどうやら団員集めに苦労してる、おまけに前回はそこいらの木偶の坊を捕まえたらなんと団で設けたノルマを満たさなかったそうでして。
ぷらりなら、まぁやるべきことはやってくれるだろうとそんな風に考えたわけですな。

ぷらりは行く宛がない、おっとせい保護団体は人脈がない。こうして両者の利害が曲がりなりにも一応一致したと。


さて、こうして奇妙な縁で繋がった彼らもいよいよ古戦場本番を迎えます。
前半は肉集め。本戦の支度でございます。
「おう、ぷらり。お前さんぐらいの装備ならもちろん2ポチでいけんだろう?いいよなぁ、楽で。」
団員が尋ねた。

するとぷらり、口をぽかーんと開けてこう返した。

「へ?俺ぁ3ポチだよ。」

団員は驚く、そりゃあそうですこれだけ装備があれば絶対いけるはずなんですから。

「おめぇなんか間違えてんじゃねぇのか?」

そうして団員が原因を探ってみたら…なんとぷらりが兼重を持ってない!!団員は慌ててどういうことだと問い詰める。

「いやぁ、当日になってから作ればいいと思ってレプリカだけ取っておいたと思ったらね?」
そう言って刀を取り出した。




結局肉集めはずっとツバサの2アビで奥義ゲージを賄い続けた。

気を取り直して本戦2日目。
初日は楽勝。相手が格下でしたから。2日目にはみんな大体95の動きが固まってましたから、どんどん速くなって参ります。

2日目の相手ってのが強敵で、ほとんど互角。まるで差が開かない。
ぷらりもやる気がないなんて言っててもこうして接戦となれば走らざるを得ませんから、一応走ります。

ところが走れど走れどまるで他の団員と差が縮まってない。
貢献度が増え続けてるところを見るに、走ってはいるようです。

結局その日はお互い100億を超える激戦でしたから、団員もぷらりに構ってはおられず、翌朝奇跡的に格下とマッチングして余裕が生まれた団員がこう尋ねた。

「ぷらり、おめぇさん昨日は随分とゆっくり走ってたみたいだけども、何か用事でもあったのかい?」

するとぷらり、

「馬鹿を言うもんじゃねーよ!昨日はさすがに俺だって必死に走ってたろ!?」
少しムッとして言い返す。

「じゃあどうやって95回してたんだい?」

「そりゃあ、魔法戦士に決まってんだろう!?」

「恐怖を入れりゃあ、さっさと11ターンまで行けるんでい!」

「お前ねぇ…」
これには団員も呆れて何も言えない。


「アニラの3アビとマイクパフォーマンスを使えば、すぐにみんな100パー溜まるだろう!」

「あっ…!」

こうしてぷらりは3日目から最適解を知ったわけですな。


最終日。この日の相手は格上です。朝から差は広がり、その差は埋まらず、敗北。何はともあれ本戦はお終いと相成りまして、各々が今回の反省やら気が早くも次回を見据えた準備やらで賑わう中、

この期に及んでようやく、ぷらりは気付いた。
「俺ァ、入る団を間違えたんだなぁ…」と。


適材適所ってのがありまして、こういった個人で適当な具合にやる輩にはある程度やる気のある団は向いてないってもんです。
最低限をなんとなくこなすような団がちょうどいい。

ただ、こんなことならもっと団員と意思疎通を図っておくんだったなぁ、楽なやり方は教わるべきだったなぁと、珍しく反省はしたようでして。

「おっとせい保護団体のみんなには迷惑かけちまったなぁ…責任は取らねぇと。」
そうして団を抜けることにした。


「団長、まぁ…色々とご迷惑をおかけしやした…」

「ほー、おめぇさんにしては珍しく凹んでんのかい?」

「えぇ…。これに懲りて、今後は隠居しようかと。」

「いや、お前は"隠居"じゃなくて"陰キャ"だろ?」



陰キャ」というお話でございました。
────────終────────



























ついに明かされる







湯豆腐の真実。








最も信頼する人物の、裏切り。








立ちはだかる最強の敵。








「生まれながらの王」とは?








劇場版 騎空ライダーユドウフ "Over Quartzer"

鋭意製作中。