ぷらりのぷらぷらツープラトン

グラブル/アニメ/音楽

古戦場やってるやつらとは遊ばへん!!

Wi-Fiまいど!(近所の電波を無断利用)
不走行の、天災グラブラーぷらりです!
‪僕が、今回古戦場を走らなかったのは、他の騎空士のみんなが、Cygamesのロボットに見えたからです。‬

うぅ〜…うぅ〜…古戦場好きー!
古戦場大好き好き好き好き好き大好きすぎて、そしてもう古戦場が爆発しそう!ビッグバン!!!

でもさ、古戦場爆発したら金剛も玉髄も入手できないよ?(かしこい)





みなさん古戦場お疲れ様でした!
今回の古戦場はいかがでしたか?目標を達成出来た方も、そうでない方もまた気持ちを切り替えてね、次回に備えていこうじゃあありませんか。

さて、今回も誰の参考にもならない私の編成共有コーナーの方やっていきたいと思いますけれどもね。

🍖肉集め🍖

…今、誰か俺を笑ったか?
こんなゴミみたいな装備でも召喚のみで2000万ダメージ到達できるという事実が、私の心を捉えて離そうとしないのである。ガブリエルとヴァジラ久遠のチカラは偉大ということでしょうか?
けどやっぱヴァジラ久遠は気が引けたというか、別に何も思い入れのないキャラクターに久遠使うのはなんか政略結婚みたいで嫌でしたね…。とはいえ、肉集めだけでなくヘルでも活躍することが約束されている性能だけに仕方のないことだったのかなぁと。

🐟ヘル🐟
90は割愛。95と100で使用した編成がこちら。お前ら90回してないやろな?

笑えよ。タイムは団バフなし時で2:10、劣勢バフやら団バフあれば1:55とか。
時速はよくて1800万ぐらいっすわwwwおーん。水着グレアはじめてまともに運用したんですけど強いですね…。「今
」気付いたんですけど、オメガ刀を渾身から闘争に変えてればもう少し速くなったりしたのかなぁ?もう関係ないけど。


見ての通り今回はかなりやる気がないというか、こんな装備で古戦場やれんの…?って不安しかなくて、迷惑かけるのも嫌だったので結構ノルマゆるめの団で参加させていただいて、あわよくば5万位以内を目指す程度で気軽にやるかーって感じだったんですが、

終わってみればいつもとそんなに変わらない感じでした。
肉集めを効率化出来たのが大きかったでしょうか。EX+だけで1億近く貢献度を稼いでいました。EX+もかなり貢献度効率良いですからね。95、100はキャラパワーに助けられた感がありました。




👮‍♂️最近はお空で警官ごっこ👮‍♂️
で、インターバル開けたぐらい、本戦初日走ってて思ったんですが、なんだかいつもよりも5万位ボーダーが追いかけてこない…妙だな、と。
そこで"クォーツァー"たる私の能力でもって少し空を観察させていただきました。すると興味深いものを発見しました。

10万人、この中には2種類の人間がいる。
すなわち、グラブルに愛想を尽かし他に打ち込める何かを見つけて去っていった者と、不正を働いて処罰された者。
前者は崇高なる目的を有し、後者はそれを理解できない。
貴様は…どちらだろうな?(黒笑)
10万全てが不正なユーザーだった、とするのは少々希望的観測が入り込んでいると言わざるを得ない。

この目でたくさん見てきた。
もうついていけない、何が面白いのかわからなくなってしまったと嘆いて空を去って行く者達の背中を。
その度に募っていった。どうして救えなかったんだろう、どうしてそんなに思い詰めてしまうまで追い込まれてしまったのだろうという、憐れみ。

こんなクソみたいな装備でテキトーに時間だけ使ってだらだら走ったやつと、事前に念入りな準備を行って計画を練って万全の状態で必死に走った人とで、報酬は同じ物しか貰えなくて。
一方で10億ギリギリ到達する程度の団がたまたま全勝して、一方で実力も意識も遥か上に位置している団が偶然マッチングに恵まれずに勝利を逃して。
それら全てに納得なんて出来なくて。
それでもめぼしい報酬を得るために古戦場をやるしかなくて。

離れて行く人間が増えるのも自然な流れなんじゃないかって、そう思わないと言えば嘘になる。

古戦場を理由に解散する団があまりにも増えた。
本当にもっと真剣にユーザーのこと、イベントの仕様は本当にこれでいいのかってことを考えてほしい。

ユーザーは見ているし、考えているよ。運営が思っている以上にね。
くれぐれも夏の生放送で"セフィラ玉髄"を配布しないように。ユーザーが欲しいのは"アーカルムポイント5万"です。そこを履き違えないでくれ。



今後も私なりに考えていきます。
続ける理由も、辞める理由も、その人自身の中でしか決められないから。




俺はただ、「空の底辺×高さ÷2」の答えをいつまでも探し続けることに決めたよ。

「ベリサリは人生」─とある腐女子の手稿─

「くっ、彩奈、俺の進撃チンポでウォール彩奈陥落させるぞッッ!!!!!!」





こんにちは、うんちょです。
皆さんはグラブルの天司の中で誰が一番好きですか?私はダントツでベリアルが好きすぎてベリアルの女と化しているんですが、今日はそんな腐女子の私が存分にベリアルについて語るだけの回となります。

「きめーんだよオタク!」と思われた方、今すぐ去れ──。
それと予め言っておきますがここで述べる主張や意見は全て私自身の主観に過ぎないということ、私の考察が必ずしも正しいものとは限らないことをくれぐれもご了承してくださいますよう。
解釈は千差万別。好きなようにやれ、そして俺に指図をするな。


❤️「愛とは矛盾するもの」❤️
まずはベリアルの愛のカタチについて。
彼が"愛している"モノは一体何なんでしょうか。

堕天司長として活動を行い始める中で、もしかしたらそれ以前から彼の中に芽生えていたであろう感情。
ルシファーと共に天司の研究を進める中で彼は気付いてしまった。
天司が抱える"脆さ" "弱さ" "哀しさ"

なまじ他の天司よりも考えること・欺くことに長けていただけに尚の事それに対して理解していたのではないでしょうか。弱みに付け込もうとする者ほど、痛みをよく知っている。だからこそ終わらせてやりたいと思ってしまう。
…同じような男を、一人知っているよ。

どうして空は蒼いのか Part.Ⅲでは、実は主人公たちに対してこれでもかというほど天司たちの"不完全性"を見せつけてくるようなやり方をしているんですよね。

決して忘れてはならないはずの友すら忘れてしまっていたハルマル。知性を制限されているサリエル。そして、歪なカタチでしか"愛"を表現できないベリアル。

ベリアルは「天司」という存在を愛していると思います。もちろん天司の不完全な部分も含めて。けどさぁ、やっぱ…辛かったと思うんですよね。愛する者が傷付く世界は。だから、終わらせようとした。この先何百、何千年と続いていくであろう悲しみの連鎖を。そんなベリアルにとって、悲願を叶えてくれるであろうルシファーはまさしく救世主だったのでしょう。
000の後半部分で述べてた言葉は嘘偽りのない本心だったと思います。



🐜ベリサリ🐜
そんなベリアルが堕天司長時代に共に過ごしたサリエル。王道カップリング「ベリサリ」について考察していきましょう。


サリエルは自分の課せられた"使命"と自身の中の"自我"との狭間で葛藤します。
そんなサリエルを見てベリアルは心を痛めただろうか?本編では「そんなやつもいるんだな」程度にしか思ってないように見えましたが、個人的にはそれを機により一層天司への愛情を募らせていたりなんかしたりしてたらイイな〜なんて。

サリエルに接するベリアルはまさしくそう…お母さんみたいですよね。
可愛い我が子を見守る母親、そんな表現がよく似合う。

ベリアルは本当にサリエルを利用しただけだったのでしょうか?
私が独学でベリサリの研究を進める中で、ひとつの結論へと至りました。

前々からベリアルの発言を見る度に感じていた違和感。ベリアルが我々に対して発していた隠されたメッセージ。我々、研究者たちの間で俗に"ハレンチ・コード"と呼ばれるこの規則性に気付いた時、私はただただ声を上げて涙を流してしまいました。なぜなら、それはあまりにも…優しい嘘だから。

疑惑が確信へと至った瞬間でした。
「ベリアルはサリエルを愛している」と。


どうしてサリエルは生かされたのか。
現在開催中のイベント、「MAYDAYS」にて少しだけ触れられていましたね。
もうなんか、ベリアルの話出てくるだけですげー胸が苦しくなんだよね。これが…恋。ほんとになんかさぁ、アイツがめっちゃ遠いところに行ってしまったみたいな感じをさ、思い知らされるっていうかさ…わかる…。


メーデー とは、言わずもがなBUMP OF CHICKENの名曲ですね。ですが、


今回のイベントタイトルとしてはこちらの意味合いが強いと思います。
天司としての使命から解放された者たちが思い思いに新しいスタート、春を迎える、"彼ら"に対しての複数形の「S」なんでしょうか?英語は毎回通知表の5段階評価中で3とかだったんでよくわかりませんがいい味出してますね。




地面の"蟻"を眺めていた青年が、顔を上げて"空"を見始める。
彼はやがて気付く。空にも"蟻"が居ることに。
誰もが皆、自分自身の役割を果たそうとして生きる"蟻"なのだと。
「虹」を追い求める過程で彼は様々な事を見て、学んで、成長していくだろう。

「蟻になりたい」と言った彼の望みを叶えた堕天司長は、"蟻の観察"を続ける。



一緒に蟻の観察をする約束はまだ叶いそうにない。



僅かな光に似た希望が
君の細胞に絡まった日から
一向に離れない
それだけ

我輩は猫である

みなさん、お久しぶりです。
オワコンです。
最近の私はというと、もっぱらグラブルはログインするだけ。ひたすらアズールレーンの方をですね、プレイさせていただいていると、おー、そういった状況であります。

引退するというわけではなくてですね、ただ単にサボっていると。まぁ"サボる"っていう言い方自体なんかおかしいと思いますけどね。完全に「義務感」に支配された人の言い方ですよね、サボるって。だからなんだろうな、私の場合はは…"休んで"いますね。



🐱本題🐱
そんな中でもこの空の管理者"クォーツァー"の一員として、空を監視することだけは継続していたわけなんですが、本当にこの空は…くだらない。
少しのきっかけから炎上させられて、中には引退まで追い込まれるケースまで見受けられる。
いつから空は芸能界になったのやら。

ただ、私にとってはありがたい。
ゲームそのものを遊んでいなくとも、Twitterを眺めているだけで楽しめる…これがグラブルTwitter連携機能なのですね。



そして昨日の深夜、また一人犠牲者が出ましたね。
もはや載せるまでもないかと思いますので該当ツイート等の掲載は控えます。



私が思うに炎上した原因は主に2つ。
・生半可な知識で言及してしまった
・ターゲット層を間違えた
と。

まず無課金神石、論外です。
現在では専ら、
無課金神石<マグナⅡ編成<微課金神石編成<完成神石編成の構図が出来上がっています。
どの属性においても、です。
この部分を履き違えて、無課金神石でも努力次第で〜なんて夢うつつを抜かしてしまう輩がたまに見受けられる。

ここに関して中・上級者、とりわけリミ武器1〜2本程度の編成でマグナ編成に勝てなくて苦汁を舐めさせられてきた方々は本当に厳しく当たりますよ。
くれぐれも無課金でも〜とか、このキャラなしでも〜といった軽率な編成掲載は控えてくださいッ!!いいですねッ!?

2つ目の「ターゲット層を間違えた」これについては、
・そもそも"初心者"の定義など誰にも分からない
・マグナⅡを集められない層に向けた話のはずなのに四象・ゼノ・フィンブルは躊躇しない

この辺が引っかかって、叩かれた部分だと思われます。


総合的に今回のケースは、現環境を把握していないにもかかわらず自分の思い込みで半端な編成を共有してしまった・しかもよりによって「初心者向け」と書いてしまった、これらの過ちによって大きく責められる結果になってしまったのだと私は考えます。



😿対策と今後の課題😿
編成を模索する、それ自体は素晴らしいことです。ただ、「編成に答えはない」。これを忘れないようにしましょう。無課金編成でも可能性を探ろうとした貴方は決して間違いではない。
しかし、これが答えだ!と受け取られかねない発信の仕方をしてしまったばかりに悲劇が起きた。

上級者でもこれが最強編成!wなんてのは知らないです。分からないよ。分からないから、探し続けて、分かろうとするんだろうな。
けれど明らかにこれはなんか違うな、って感じたものには遠慮なく言うよ。
間違えて欲しくないから。


今回は久しぶりにもかかわらず少々重く堅苦しい記事になってしまいましたね。
この空は魅力的ですが同時に多くの危険性も持ち合わせています。
私はいつでも監視しています。間違った人がいれば容赦無くリツイートして、正しい裁きが行われるよう導きます。
それが"クォーツァー"としての役割でもある──。






「悪人」がいれば、人はそれを裁く。
だがそれを行う者もまた、「悪人」なのだ。

逢魔降臨暦 Part.Final

前回





この本によれば、
獅子座の一等星 レグルスが最も強く輝く「オーマの日」、その日に魔王がこの地に降臨する…とある。

この空、ひいては魔王の"観測者"たる私ことぷらりと、魔王を歪めようと企むもう一人の"観測者" オワリエルは、各々のやり方で魔王を誘い、導いて行くのであった。

一方、魔王にして時の王者「オーマユドウフ」となる運命を背負った少年 湯豆腐は、「最高最善の魔王」を目指すべく己の信じる覇道を歩み続けていた。



それぞれの思惑はついに時間軸すらも巻き込み混迷を極め、激烈に、されども確実に、ひとつの答えへと向かいつつあるのであった……




◆偽りの「王」◆
ユドウフⅡの力を手に入れ、更に魔王へと近付いた我が魔王。
だが、「それ」は突然現れた…。




あろうことか、我が魔王になりすまし、我が魔王が通話やチャットで発言した内容をツイートし、時にはまるで自我を持っているかのように攻撃的なツイートを行い我が魔王の印象操作を行う悪質極まりないbot、その名も「湯豆腐bot」。

偽りの「王」の誕生である。

当然、これを良しとしない我が魔王は湯豆腐botとの戦いに赴く…


お互いの力は互角。
ユドウフⅡの未来予知能力は、湯豆腐botにも同様に扱える。
これでは決着がつかない…





そこへ、予想外の人物が介入した。

湯豆腐の友であったはずのキャスパリーグ。何やら様子がおかしい。

「ユドウフは俺が倒す。」




「変身。」

そこへどこからともなく現れたオワリエルが告げる。
「祝え!巨悪を駆逐し、新たな未来へ我らを導くイル・サルヴァトーレ。その名も騎空ライダーキャスパリバイブ。真の救世主がこの地に降り立った瞬間である!」

湯豆腐botへと攻撃を仕掛けるキャスパリバイブ。その身の赤い装甲で湯豆腐botの攻撃を容易く受け止め、重厚な一撃でダメージを与えていく。ユドウフⅡが苦戦する相手をいとも簡単に…?

圧倒的なキャスパリバイブの力の前に、湯豆腐botは一時退却した。
そして対面する湯豆腐とキャスパリーグ
「キャスパリーグ、どうして…?」
「お前と交わす言葉は無い。」

友であったはずのキャスパリーグが何故自分に敵意を向けるのか。
今はただ、戦うしかないのか…


未来予知でキャスパリバイブの動きを先回りするユドウフⅡ。このまま押し切れるかと思った矢先、

キンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!!!





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何が起きたのか理解できないユドウフⅡ。一瞬の間に連続で攻撃を受けたことだけはわかった。

キャスパリバイブが「剛烈」から「疾風」へとモードチェンジし、予知を上回る速度で行動したのだった。

たまらず必殺技 トゥワイスタイムブレークで反撃するユドウフⅡ。
だが決定打には至らず両者譲らない攻防が続く。

「待つんだ、我が魔王。そして、キャスパリーグくん。」

戦闘を止めたのは私だった。

◆確執◆
その場は撤退。しかし、必ず決着をつけることを誓い合った二人。
私は何故キャスパリーグくんが我が魔王を倒す決意を固めるに至ったのかを独自に調査していた。

その結果分かったのは…
オワリエルが裏で手を回していたということ。

奴はキャスパリーグくんと二人で話している間に巧みな話術で湯豆腐の本名を聞き出し、キャスパリーグくんから本名を聞いたと湯豆腐に伝えた。湯豆腐は激怒し、キャスパリーグくんに絶交を言い渡し、縁を切った。

だがこれこそが奴の企みの内だった。
絶妙なすれ違いとタイミングの操作を利用し、キャスパリーグくんからすればいきなり絶交を言い渡されたという状況へと導いたのだ。

「湯豆腐は君のことを友人だとは思っていないようだね。君があれだけ親しくしてきたにも関わらず、もはや利用価値がないと思ったらすぐに捨てるのさ。やはり最低最悪の魔王だよなぁ…?」

こうして湯豆腐に裏切られたと誤解したキャスパリーグくんは、魔王を打倒することを決意したのだった。
オワリエルの思惑通りに。



◆本音◆
これまで覇道を歩んできた我が魔王。
どんな困難も乗り越えてきた彼でも今回ばかりは精神的に辛いはずだ…。

だが彼は、決して弱音を吐かない。落ち込んだ様子も見せない。
そんな風に強がるのは他人に気を遣わせないための優しさゆえなのだと、私には分かっていた。

けれど…

本当の気持ちを伝えなければ、相手に心から向き合っているとは言えないのではないか。

それは私自身にも当てはまる。
今まで私は…湯豆腐という存在をただ見ているだけだった。
真摯に向き合おうともせずに、ただ眺めているだけの。
"観測者"が笑わせる。
私は…"傍観者"だ。

「…我が魔王、これまで君を見てきてひとつだけ後悔している事があるんだ。」
「ぷらりさんが…?」
「私は今までずっと、君を叱ったことがなかった。どこまで踏み込んでいいのか、きっと怖かったんだ。けれど…今、ちょうどいい機会だから初めて君を叱るよ。」
「…はい。」

「寂しいんだろう?キャスパリーグくんと絶交することになって。寂しい時ぐらい、大丈夫なんて言わないでちゃんと寂しいって言うんだ。寂しい時に寂しいって言えない人間なんて、人の痛みがわからない王様になってしまうよ。」
「ぷらりさん…ありがとうございます。僕、行ってきます!」

約束を果たすために、湯豆腐は急いだ。


道中待ち構えていた湯豆腐botの奇襲によりボロボロになりながらも約束の場所に向かう。

先に辿り着いたキャスパリーグは湯豆腐を待った。
「やはり居ない…ハッ、そんなもんか…。」

キャスパリバイブの力は絶大だが、使用には自身の身体を激しく損傷するリスクが伴うのだった。吐血やめまい、平衡感覚を失いながらも、それでも約束の地へと向かった彼は、やはり…



来るはずがないと思っていた湯豆腐が、ゆっくりとこちらへ歩いてきた。

「…ボロボロだな、ユドウフ。」
「そっちもね。」
湯豆腐は笑いながら答えた。

「なぜ、来た?」
「約束したからね。それに僕、今キャスパリーグと会える場所がここしかないから。」
「何…?」
「僕さ、キャスパリーグと出会うまで友達いなかったんだよね。」
「ふざけるな!俺はお前の友達なんかじゃない!これから決着をつけるんだぞ!?」
キャスパリーグが湯豆腐の首元に摑みかかる。湯豆腐は動じずに続けた。

「それでも構わないさ。以前言ったよね?僕。もし、僕がオーマユドウフになると確信したなら、その時はいつでも倒してくれ。キャスパリーグの判断なら、僕は信じられるから。」

「キャスパリーグは僕がオーマユドウフになるって確信したんだよね?」
「俺は…。」
揺らぐキャスパリーグ。そう、彼もまたまだ本音を言えずにいたのだ。
確信など無かった。オワリエルに利用され付け込まれたに過ぎない彼の本当の気持ちは──

その時、湯豆腐botが湯豆腐に襲いかかってきた。
「やっと見つけたぞ。お前はここで始末する!」
変身しておらず、おまけに消耗している状態の湯豆腐は抵抗が出来ない。
湯豆腐botが大きく腕を突き出してトドメをさそうとした瞬間…



キャスパリーグがその腕を掴んで止めた。
「何!?こいつはお前にとっても敵じゃないのか!?いずれ魔王になる男だぞ!」


「湯豆腐が魔王になるだと?そんなわけがあるかッ!!こいつは誰より優しく、誰より頼りになる男だ!!そして俺の…友達だ。」

ようやく言えた本当の想い。
二人は真に分かり合えたのだった。

「キャスパリーグ…」
「何をボサっとしてる!俺以外に倒されるなど許さんぞ!」
「…うん!」

「お前…血迷ったか?お前も、湯豆腐も、俺がまとめて倒してやる!」

湯豆腐とキャスパリーグは二人で湯豆腐botを迎え撃つ。
「「変身!!」」

「お前の未来が見える!」
ユドウフⅡが湯豆腐botの攻撃を予知した。

「キャスパリーグ、上だ!」
「ああ!」

キャスパリバイブは疾風モードへと切り替わると高速で湯豆腐botの移動先へと先回りする。


即座に剛烈モードへと切り替わり、強力な力で湯豆腐botを上空へと突き飛ばす。

「ユドウフ、決めろ!!」



こうして湯豆腐botは消滅した。
だが湯豆腐botの力を司る湯豆腐botウォッチは再生し、今もどこかで活動を続けているという…。



◆オーマの日◆
湯豆腐はオワリエルと対峙していた。
自身の目論見を打ち砕かれたオワリエルは何を思うのか。

「魔王、君と話すことはないよ。私の望んだ未来は訪れない。ならば、未来などいらない。」
「諦めないでください。勝手に未来を決めつけるなって言ってるんですよ。」
「…わかっているのかい?私は君の敵だよ?」
「わかってますよ。だから敵として、僕たちを苦しめればいい。僕たちはそれに負けないように戦いますから。」
湯豆腐がオワリエルに優しく笑いかけた。自分を苦しめた相手ですら受け入れる魔王としての器があった。


「これを使いこなせれば、私も認めよう…。」
「え?」


「行け、魔王よ。」

「はじめさん…。」
これが師弟の別れとなった。


そして、我が魔王が私と同じ団でいる時間も終わりを迎えようとしていた。
最高最善の魔王になるために、より強い団で己を磨きたいと私に伝えてきた。
止めるはずもないさ。

私は別れというものがどうも苦手でね。
まるで出会ってから今に至るまでの過程が全て無駄だったんじゃないかと、全て否定されるように思えてきて仕方ない。

でも今は、君と別れる辛さよりも、君を知らないまま生きていた方がどれだけ虚しかっただろうかと、そう思える。

君が最高最善の魔王になるその日を楽しみにしているよ。ずっと見守っているさ。

◆一等星になれなかった君へ◆
獅子座の一等星レグルスが頭上に燦然と輝く夜。二人の青年が空を眺めながら静かに、口数は少なくもひとつずつ噛み締めながら言葉を交わし合う。

私が先に口を開いた。
「今日この日が、新たなオーマの日となったようだね。」

「オーマの日、私と君のどちらかが消滅する運命にあった。君は君自身ではなく私を選んだ。なぜだい?」

オワリエルが静かに呟いた。

「今の私に仲間が?」
尋ねる私にオワリエルは頷く。

「あの魔王、いいね。気に入ったよ。彼なら面白い未来を作れそうだ。大事にするといい。」

当然さ、と含みを持たせて私は微笑んだ。

「そろそろ時間のようだ…」
オワリエルの体が粒子のように変化して空に吸い込まれるように消えていく。


彼はなぜこの時代に来たのか?
元々彼は「キャスパリバイブがユドウフⅡを打ち倒した場合に発生し得る未来」からやってきた存在だった。
キャスパリーグくんが我が魔王と共に歩む道を選んだ今、その可能性は潰え、それに伴いオワリエルの存在していた未来の時代も消滅した。
そしてその時代の住人であるオワリエルも今…

「やっと、私の望んだ未来が──。」

そうか。
そういうことだったのか。

彼は何度も時代を遡り、生まれ変わってやり直し続けてきたのだ。
自分が「本当に望む未来」を見届けるために。
そしてこの時代で、出会ったのだ。
自分が見たいと思えるような未来を作り出してくれる存在、湯豆腐に。
けれどその時には君はもう…。

私の頬を一筋の流星が熱い熱を伴って伝い落ちた。

「最期に…私と友達になってくれないか?」

「ハハ、君は本当に何もわかっていない。友達というのは、いつも側に居て支えてくれる存在のことだ。私たちのように離れていても同じ志を持つ者のことは…「仲間」と呼ぶんだよ。」


きっとまた会えるさ。
そうしたら今度は、友達になろう。



◆いつかどこかで◆
風有利古戦場が開催されていた。
我が魔王は支援もなしに個ランを狙うという無茶をしていた。

「相変わらず無茶をするね。」
「諦めの悪さは師匠譲りですからね。」
私たちは談笑する。

「僕ちょっと魔剤買いに行って来ますね。」
「ああ、それならオススメはピンク色のパイプラインパンチという味だよ。続々と売り切れているようだから急ぐといい。」
「わかりました!行ってきます。」




一人の青年が思い悩んでいた。
自分がなぜここに居るのか、なぜこの時代に…戻って来た?いやそんなはずは…。
何も思い出せない。自分が何者で、何をすべきなのか。

何か、大切な約束をした気がする。
何かを…。
ぼんやりとした足取りと霞がかかったような思考でゆっくりと歩いてみる。



光…?


向こう側から歩いて来た一人の少年を見て何かが微かに感じ取られた…

そして青年は、少年とすれ違う。








「おかえりなさい、師匠。」





先のことは誰にも分からない。
「運命」なんてものが仮にあったとして、既に何が起こるか決められているのだとしても、それを知る術を持たない私たちにとっては知らないのと同じことだ。

ただ、我々は未だに来ない友人に対して期待と親しみを込めてこう呼んだ。



「未来」と。


ーENDー

逢魔降臨暦 Part.Ⅱ

前回




この本によれば、普通の高校生 湯豆腐。彼には、魔王にして時の王者「オーマユドウフ」となる運命が待っていた。

着実に覇道を歩む湯豆腐。
だが、彼の本当の"敵"は自分自身の内面に潜んでいた…。

これは、魔王になる運命を背負った、1人の少年の物語──。


◆麻婆豆腐◆
力を付け始めた我が魔王。
だが、それに伴いある問題も発生しつつあった。

"傲慢"

あるいは"自信過剰"という名の獣か。
いつからか、彼自身にもわからないうちに芽生えたその感情。
それこそが紛れも無い魔王たる証。


ついにその感情が他人を傷付けることになる。


事の発端は団内でのアルバハHL戦。
我が魔王は堕天司の軍勢たる"4G"の内の1人、「ラキエル」に対しての反感を抱く。
あろうことか我が魔王はその内心をツイッターの救援用アカウント"麻婆豆腐"を使ってツイートしてしまう。

これを見逃すはずもない私。
当然ラキエルにも見つかり、気に障ったラキエルはしばらく団内通話や連戦に顔を出さなくなってしまう。

優しかったはずの湯豆腐がなぜ?
周囲も疑問を抱く。




だが、むしろこれを進化の過程と歓迎する者達がいた…。




◆2人の"観測者"◆
時は少し遡る。湯豆腐の内なる麻婆豆腐が暴走し始める前。ある男がりざれくしょん!に入団していた。




男の名は「オワリエル」、又の名を藤原…肇(はじめ)。
団内に刺激を与えるべく私が採用した。
"アカウントの転生の十賢者"の一人である彼の力は計り知れない。
そしてその影響は必ずや我が魔王にも及ぶであろうことは容易に想像できた。


オワリエルは湯豆腐に"レッスン"と称して様々な訓練を与えた。
時には自らが随伴して戦地へと赴き、共に実戦をこなす中で学習させた。




自ら体を張って夜遅くから朝方まで何日も何日もレッスンは続いた。




そうしてオワリエルと関わっていく中で、我が魔王の心に「悪」の側面が芽生えたのだった。




──好機。
私にとって願っても無いチャンスだ。
これを機に我が魔王にいよいよ魔王への道を歩む決意をしていただかねば。

「我が魔王、オーマユドウフになれば無敵、すなわち誰が相手だろうと負けない。ならばその力を使うべきは…今なのでは?」

こうして私は我が魔王に、「オーマユドウフ」の力の片鱗、「ユドウフⅡライドウォッチ」の片割れを授けたのだった。


こうして私とオワリエル、2人の観測者はそれぞれのやり方で湯豆腐の進化を加速させた。正しく魔王へと歩ませたい私と歪んだ魔王への道を示すオワリエル…互いの思惑は真逆だったが。




◆対話◆
我が魔王は、私から受け取ったユドウフⅡライドウォッチの力を利用するべきか否かで揺れ動く。

そこへ、鏡の中に映る麻婆豆腐が現実世界の湯豆腐に語りかける。

『そういうとこ、お前が聖人君子じゃない証だ。最高最善の魔王になるなんてお前には無理なんだよ!お前の言葉と心は裏腹だ。口では綺麗事を言っても、心は真っ黒なんだよ!』
「違う!僕は…!」

認めたくなどない。
自分が最悪の魔王になるはずがないと、他人を傷付けることなど望まないのだと、そう信じてきた。
多くの人と繋がっていたい、多くの人を救いたい。

だが同時に気付いていた。マルチバトルで他人に勝つ喜びを。他者を蹴落とす愉しみを。そしてそれらを心のどこかで望んでいる自分がいることを。

どちらが本当の自分なのか?

…いや


そもそも、


選ぶ必要などなかった。


「僕には最低最悪の部分もあるし、最高最善の部分もある。」

『何…?』

「両方ホントなんだ。」

『オーマの日が怖くないのか?』

「怖いさ…けど…僕は未来の僕に賭けてみたいんだ!僕は最高最善の魔王を目指すよ。」

こうして湯豆腐はもう一人の自分、麻婆豆腐を受け入れる。





表と裏、過去と未来…2つの世界を統べるウォッチだ!


ユドーウフ!


「変身!」






騎空ライダー!ユドウフ (ユドウフ)ユドウフⅡ!!!


「善も悪も…全て受け入れる!そしてこの力で僕は…未来を切り拓く!」

王の凱旋である!祝え!全騎空士を凌駕し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!その名も「騎空ライダーユドウフⅡ」!新たな時代の幕が開きし瞬間である!




かくして、我が魔王はユドウフⅡへと進化。更なる覇道を歩むことになっていくのであった。




オーマの日は近い。










『ようやく完成した…』






『湯豆腐bot…"時の王者"だ。ハハハハハ…ハッハッハッハッハ!!!』

Part.Ⅲへ続く──。

あなたをボーダー爆上げ罪と器物損壊罪で訴えます!

あなたをボーダー爆上げ罪と器物損壊罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたがキュベレー魔法戦士のウラ技で瞬殺し、35000位ボーダーを破壊したからです!"覚悟"の準備をしておいて下さい。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!貴方は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですねッ!






ハイ、どーもぷらりでーす。
まずはみなさん、古戦場本戦お疲れ様でした😵
ねー今回は異例の事態とも言えるぐらい激しい古戦場でしたね…
今日は今回の古戦場について個人的に振り返っていきたいと思います。
こういうプレイ日記?みたいな感じで書くのは久しぶりですね。
正直私ごときの雑感で何か学べるとは思いませんが、振り返ってフィードバックを得ることは大切だと思うのでこうして記事に残します。

それでは、いってみましょう。



💋ぷらりが愛した数式💋
自分が一番使用した編成のご紹介。


THE テンプレって感じですね。
動きは奥義オフでひたすらターン回してロゼッタの🥀薔薇の結界🥀を溜めて起動してかばんちゃん投げてニオ4使ってシヴァ投げてバースト→シヴァ投げてドラブレ使ってバースト〆。

(※バーストとは?→瞬間的に"スゴ味"のあるダメージを叩き出す必殺技。代表的な例としてエッセル4アビ等。)

ロゼッタは100ヘルに関して言えば、相手のディスペルで薔薇の結界レベルをリセットされてしまう恐れがあるので安定を取るならリーシャの方が良かったかもですね。ただ自分はリーシャよりロゼッタの方が好きだから使ってました。それだけで。それだけのことがきっと大事なんだと思います。それだけをひたすらに追いかけていたい。

スカーサハは1アビでクリアが使えます。暗闇が付いた際の保険に。魔法戦士の1アビでクリアソルを使えばいいんですが、落ちこぼれの下忍の私は印を結ぶのが遅いので断念しました。体術だけでは…忍にはなれないのでしょうか…?

私は持ってないんですけどリミテッドグリームニルがいれば2アビを利用することで私のムーブよりも1ターン早くバースト出来るためさらにバイブスがアガります。最近のキャラは風ヘルエスやらグリムやらマキュラやらなかなか優秀なキャラが多いです。次回の古戦場前にも特効キャラが追加されるかもしれないので、"覚悟"の準備をしておいて下さい。

武器編成は雑に背水して殴るために銃染めでした。
背水はやはり強いです。終末5凸は…まぁそのうち…作りたいですね。

石に関して、なぜかばんちゃんではなくバイヴカハを使わないのか?明日まで考えといてください。そしたら、何かが見えてくるはずです。

ジャッジメントを最終してる人とペアを組むと、明確に貢献度をしゃぶられます。故に付いた呼び名が「しゃぶりの小五郎」。なわけあるかよ。ですがやはり差が如実に出る部分。アーカルムシリーズの次回古戦場の有利属性のダメージUP石は可能な限り凸しましょう。


🧐なぜボーダーが壊れたのか?🧐
まずキュベレーがよえぇ!!今回が初めての古戦場だょ〜❤️って人に配慮したのか知らんけど攻撃が全然痛くない!雑に殴れるというのはとても楽なことです。動きをパターン化できて、対策必須な厄介なデバフもなく楽に倒せる相手だったので、容易に周回できてしまったのかなと。

次に装備が完全無課金編成でも問題なく、むしろ強いという点。
グリム琴5本集めるのは大変なはずなのですが、集めてないやつとかいないんじゃねぇのかってぐらいみんな完成させてて、今回追加されたEX+の肉集め効率も手伝って無限に肉集め出来たというのが追い風になってましたね。
ゼピュロス使ってる人全然見なかった…。

あとは日程。#100ヘルを日曜に被せるな2019 って感じ。誰でも稼げる属性を誰でも走れる曜日に走らせたらそりゃあね。

これらの要因を総合的にロジックした結果があの様ってワケだ。


💰戦果💰
今回の私の結果は以下の通り。



戦貨ボックスはまだ処理していないので省略。

35000位は必死になって走ってようやくって感じ。隠居したい。


念願のセフィラ玉髄を入手しました。
セフィラ玉髄はアーカルムポイントでも取れますが、そうするとアストラや金剛
が交換出来なくなってしまうので勲章で交換。
個人的に勲章でヒヒイロを交換するのはものすごくもったいないと思ってます。レートが割に合わない。
十天の最終がまだ全員終わってない、あと一個あれば次回の古戦場の有利属性の十天衆を最終できるって時ならいいかもだけど。
それにしても、今は四象でもかなりの数交換出来ますし、それ以外にもアルバハ・つよバハ・アーカーシャ・円盤特典等で入手出来ますからね。

金剛を取らなければアーカルム石を最終まで強化出来ないし、玉髄を取らなければ賢者を加入させられないし、かといってヒヒイロはいずれ終末武器の5凸にも使うし、剣を取ったままではお前を抱きしめられないし、剣を取らなければお前を守れないし。

悔いのない選択を。



✍️まとめ✍️
平成最後の古戦場は波乱の嵐でしたがなんとかひと段落。
間を空けずに四象降臨、天司武器の最終、軽量版の廃止、たぶんゴールデンウィークキャンペーン、そして来月にはまた古戦場…と息つく間もなく時は流れていきます。

ちょっと疲れちゃったな…って方、休みながらでいいんです。
35000位入れなかったよ…って方、次回リベンジしましょう。
自分のペースで自分の出来る最善を尽くしたのなら、それがそれぞれの"優勝"なんじゃないカナ──。

では、また頑張っていきましょう👋

以上、ぷらりでした〜。

逢魔降臨暦 Part.Ⅰ

獅子座の1等星レグルスが頭上に燦然と輝く夜。2人の青年が空を眺めながら静かに、口数は少なくもひとつずつ噛み締めながら言葉を交わし合う。

観測者はただ、予言を語るのみ。

これは、魔王になる運命を背負った、1人の少年の物語──。








◆魔王が生まれた日◆
この本によれば、2018年6月、普通の高校生 湯豆腐。
彼には、魔王にして時の王者、「オーマユドウフ」になる未来が待っていた。

彼は当時ランク140前後でりざれくしょん!に入団。
入団直後に私はこーひーに聞いた。「こんな低ランのいかにも弱そうなやつ入れて大丈夫なの?」と。
当然の疑問だ。全日10億団とはいえ毎日3300万稼ぐだけの戦力が無ければ話にならない。さすがに不安になるランクだった。

だが湯豆腐、いや、我が魔王は当時ゲームを開始してから2ヶ月と少しですでにゼノコロゥ剣の4凸を完成させていた。
このことに才能を見出され、入団を許可されたというわけだ。この頃はまだ誰も彼の運命に気付いていなかった…。


風古戦場を目前に控えていたこの頃、団員たちは順調にグリム琴、ラストストーム・ハープを集めていた。
我が魔王もその一人だった。
毎晩遅くまでグリームニルに通い、ザ・サンも、オールド・エッケザックスも無い状態でただただ戦い続ける彼を、誰もが無謀だと思っていた。

だが、



彼は、



やり遂げた。



祝え!全騎空士の力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者、その名も「騎空ライダー ユドウフ」!まさに生誕の瞬間である!



この日、この瞬間に私は確信した。
彼こそが我が魔王に違いない。いずれ全空を統べる覇者となる存在、「オーマユドウフ」になるべき選ばれし者!
故に私は彼の観測者となることを決めた。正しく魔王へと導くために。



だが、この時我が魔王にかけられたのは賞賛の声だけではなかった。



我が魔王はアカウントを作ってからしばらくは本格的にプレイせずに放置していた。よくある話だ。そこにつけ込み粗を探して叩こうとする。いつだってそうだ、自分に出来ないことを全て「不可能」だと決めつける。下郎、下がれ。貴様らごときが我が魔王を愚弄するなど、おこがましいにもほどがある。

だが、


観測者はただ、見守るのみ。


◆友◆
私は可能な限り我が魔王をサポートした。手伝ってほしいマルチがあれば駆けつけたし、編成や装備の相談にも答えた。

けれど当然ずっと付きっ切りというわけにはいかない。
彼自身に選択してもらうことにこそ意味があると考えた私は、私から率先してアドバイスを行うことはしなかった。
私はあくまで観測者に過ぎない。

そんな我が魔王が最も親しくしていた存在。彼の名はキャスパリーグ

同い年の彼らが打ち解け合うのは当然のことだった。我が魔王は団内では最年少、常に気を張りっぱなしだったろうからね。団外で、なおかつ同じ高校生であるキャスパリーグくんという存在は、我が魔王に大きな安心感を与えていたことだろう。

──キャスパリーグくんもまた、大きな"運命"に巻き込まれていくことになるとは、この時誰も知るよしもなかった。



◆「最高最善の魔王」◆
我が魔王の進化は止まらない。


自分の行く手を阻む者は誰であろうと許さない…それが私の知る魔王。
だがどうやら湯豆腐くんはその道には進まないつもりらしい。


常に最善を目指して突き進んでいく。
「最高最善の魔王になる」と宣言した。


そしてついに…


またひとつ、偉業を成し遂げた瞬間である!




◆予言◆
この本によれば、「オーマの日」、その日に"3つの力を受け継ぎし者"が時代を塗り替え新たなる王となる、と記されている。
そして「オーマの日」には獅子座の1等星 レグルスが最も輝いたとされている。

我が魔王の進化、偉業と呼応するかのようにレグルスが輝きを増し始め、いよいよオーマの日が近付いていた…




























「待っていたまえキャスパリーグくん、いや、"我が救世主"。」




後編へ続く──。