ぷらりのぷらぷらツープラトン

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0U0 追憶のツープラトン -Part.Ⅲ-

窓際で外の雨を眺めながら珈琲を飲んでいると、ふと昔の話を思い出す。

 

 

 

0U0 追憶のツープラトン ーPart.Ⅲー

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◆「破壊者」◆

俺には疑念があった。

現状に対する懸念、団長は本当に正しいのかという葛藤、停滞への恐怖。

安寧の地に身を置き続けることが発展の妨げになると考えた俺は一つの打開策を投じた。

 

 

 

60リツイートされて勧誘が1件もない、あっ…ふーん。

 

藤原肇。"世界の破壊者"と呼ばれ、空で数々の"罪"を犯してきた堕天司。

彼をりざれくしょん!に入団させることで団内に新たな風を…いや、いっそ全て壊してくれと、そう望んでいたのかもしれない。

 

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こうしてはじめちゃん、いや、 破壊を司る堕天使「オワリエル」が入団した。

 

入団してしばらく経つと早速彼は行動を開始した。

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団内アルバハではまだこのような攻撃的なムーブを行う者はおらず、いい意味で画期的な提案だった。

 

またオワリエルは、当時育成枠として在籍していた「湯豆腐」くんに目を付ける。彼のたぐいまれなグラブルの才能に気付いていたのは団内でも俺とオワリエルぐらいのものだった。

 

この本によれば、普通の高校生湯豆腐、彼には魔王にして全空の支配者「オーマ湯豆腐」となる未来が待っていた。

おっと、これは""今回は""関係のない話でしたね。

 

 

 

オワリエルは連日のように湯豆腐を連れて野良アルバハでの実戦訓練に赴いていく…

 

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呼応するかのように集いし堕天司たち。夜な夜な野良アルバハに繰り出しては団ディスコにその日の"スコア"を掲載していた彼らはいつしか"4G"(4人のガイジ)と呼ばれるようになっていた。

※4Gの面々は当然現在ではそのような行為は行なっておらず、どこかの放置狩りサーバーで活躍しています。

 

どんな団にも派閥があって、全員が全員仲良くなんて出来ない。高校のクラスで一言も話したことがないクラスメイトがいたようにね。こーひーを讃える穏健派と、ぷらりに惹かれた過激派に。静かに、しかし確実に分かれ始めていた。

 

 

 

◆藤原炎上編◆

そんなある日。月末のストイベに調整が入った。

具体的にはビストロ・フェードラッヘという四騎士が料理をするシナリオイベント。このイベントで箱を無限に開けながら開ける度に宝晶石が入手できるという異例の事態。

 

これを受けて団内では周回効率のために団サポに水炉を置いてほしいという者と、爆破をしたいので机を置いてほしい者とで意見がぶつかり合う。水炉派の筆頭はオワリエル。ランクカンスト勢にとって机など何の価値もない。…今思えばあの仕様なら爆破なんかしてる場合じゃなく無限に箱開けるべきとしか思えないのだが…。

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(オワリエルの本名が入っているのでモザイクを施させてもらいました)

 

 

団内アンケートの結果、選ばれたのは机。

正確には「どちらでもいい」という回答が多かったのもあるが。

(補足と考察だがあくまで当時のりざれくしょん!はまったり勢の方が多かったので、ストイベはおろかグラブルもあまり触らないという層が厚かった。そうした方々からしたらいきなり騒動に巻き込まれてたまったものではなかったと思う。本当に申し訳ない。)

 

 

当然、オワリエルが黙っているはずもなく、団ディスコのVCで猛抗議。

「ランクカンストしてない低ランが悪い」「今はストイベ以外ありえない話し‼️」「アホしね」と自分の主張を曲げない。こいつもこいつでソロ船使うとかすればよかったね。

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◆「首」◆

野良アルバハの破壊、普段の発言、そして今回の件。こーひーはそろそろ我慢の限界を迎えていた。そしてついに…

 

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オワリエルは団のディスコ鯖からBANされ、りざれくしょん!を退団させられた。

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消したのかな?見当たらなかったんだけど、オワリエルをサーバーBANにする際の模様もツイートして徹底的にオワリエルを火刑に処した。

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…俺たち堕天司はそれが許せなかった。

なぜ?晒し上げる必要まであったのか?本当はオワリエルの方が正しかったんじゃないのか?こーひー、アンタの正義は…

 

 

 

 

 

 

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堕天司たちは、己の悲運より、友のために涙を流した──。

 

確執が決定付けられた瞬間だった。

 

 

◆叛逆◆

俺はなんとかオワリエルのコアだけは守り抜き、復元を試みた。

どうにかオワリエルの再生には成功。だが後遺症として記憶力を司る中枢と知能レベルに深刻なダメージを負ってしまった。

 

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以前の話をしても「俺そんなこと言ったっけ?」

一緒に通話していてもすぐに「疲れちゃった…」と。

 

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ともあれ、気を取り直して団活しろよということで俺や4G達でサポート。俺も招き入れた責任があったので。

団をクビになった夕方頃から始まり深夜、日付が変わるまで、共にオワリエルでも入れそうな団がないか探す。

 

 

しかし、こーひーの宣伝力というのは想像以上に大きく、あらゆる団に断られ、団活は難航する。

 

ようやく一つの団が受け入れを許可してくれた。これでなんとかひと段落だなと各自眠りについた。

 

 

 

 

翌朝、

 

 

 

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ん?

 

 

 

 

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こんなん笑わないやついるん?なぁ。

笑わなきゃむしろ人間じゃねぇ。

 

 

 

改めて俺たちはこーひーの影響力を再認識、そして同時にオワリエルの魅力と、それが欠けたりざれくしょん!への物足りなさを痛感した。

 

 

◆離別◆

俺たちは具体的に動き始めた。

団内連戦はおろか、団内通話への参加もボイコット。明確に反発の姿勢を示した。

 

今まで正しいと信じていたものがある日突然信じられなくなったらその時あなたはどうしますか?

 

「あの人、変わっちゃったね。」って言い方が俺は好きじゃない。

人間そんなに簡単に変われるはずがないのだから。

それは単に、その人の違う一面が見えたってだけなんだろうよ。

その上で、その一面も含めて受け入れられるかどうかってのは難しいよな。

 

少なくとも、俺たちには出来なかった…

 

 

 

俺たちが選んだ道は、離別。

過激派の堕天司たちは一斉に団を抜けた。

いつだったか、俺がやられたのと同じ方法か。皮肉なものだな。

 

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ひどくありふれた言葉で、思ってもいない事を団ディスコに書き残して去っていったのを覚えている。

 

こんな俺でも居なくなるのが寂しいと言ってくれる団員がいた。その事はどこか少しだけ俺の心を…いや、気のせいだろう。

 

 

 

やあ、オワリエル。君が与えてくれたきっかけのおかげで危険因子たちはまとめて退団、りざれくしょん!には平和が訪れた。団が抱えていた問題を見事に"破壊"してくれたってワケだ?

 

 

 

 

 

 

「俺そんなことしたっけ?」

 

 

 

 

 

◆「0」◆

その後の俺はある団に亡命した。

俺には一種の諦めのような考えがあって、「完璧な団など存在しないのだから団などなんでもいい」と思っている。歪な道を歩んできたからだろうか?あまりに極端な思想だと自分でも思う。

完璧にはなれないけれど、良くしていくことは出来るとは思ってる。けれど、今の俺にはそれすらも…。

 

 

 

思えば今まで2年間グラブルに何を求めてきたのか?

 

 

 

こんな風に、人と繋がっていたくてオンラインゲームを選んだはずなのに、結局そこにしがらみや息苦しさを感じて、

 

特別に強いわけでも、有名なわけでもない。

 

 

俺には、何も。

 

 

 

 

 

 

 

◆「U」◆

明らかに劣化してきている。自分が。グラブルへの熱が。以前ならストイベ100箱開けたり一日中ぶっ通しでプレイ出来ていたのに。

 

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アーカルムで敵の属性を見間違えることが増えた。

 

 

あぁそうか俺はもう目が……

 

 

潮時だ。

 

2年間という時は決して短くはない。それだけの期間を捧げられたのならもう十分楽しめただろう。

 

 

最後にプレゼントボックスの中から石を受け取ってガチャでも回して終わろう。もしかしたら神引きでモチベが上がるかもしれないしな。

 

 

 

 

 

 

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これは…

 

 

 

 

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新米騎空士への応援を…

 

 

 

 

 

「全騎空士に」…

 

 

 

 

 

あぁ……

 

 

 

お前は俺に「まだ始まったばかり」だって

 

そう言ってくれるのか─?

 

諦めようとしたこの俺に…

 

 

 

そんな、そんな簡単なことだったんだ。ずっと答えは出てた。俺が忘れていただけで。

 

 

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旅に終わりはない。

何度でもやり直せるのだから。

 

 

あなたのおかげで気付けた。

 

 

 

 

 

 

◆「0」◆

ゼロから始まり、ふときた道を振り返ってまた、新しい始まりへ──。

グラブルはいつだってその繰り返しだった。

 

 

 

 

窓際で外の雨を眺めながら珈琲を飲んでいると、ふと昔の話を思い出す。

 

「今日もグラブルするか。」

 

 

 

追憶のツープラトン   ─END─